SEL70200Gとは?

SonyのフルサイズEマウント対応の望遠ズームレンズ「FE 70-200mm F4 G OSS(SEL70200G)」は、F2.8の大口径モデルに比べて軽量で持ち運びやすく、価格も手頃なのが特徴。風景、ポートレート、スポーツ、動物撮影など幅広く使える万能ズームとして、「初めての望遠レンズ」にも最適な一本です。
スペック表
項目 | 内容 |
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レンズ名 | FE 70-200mm F4 G OSS(SEL70200G) |
対応マウント | Sony Eマウント(フルサイズ対応) |
焦点距離 | 70-200mm |
開放F値 | F4通し |
最小絞り | F22 |
レンズ構成 | 15群21枚 |
絞り羽根 | 9枚(円形絞り) |
最短撮影距離 | 1.0m |
最大撮影倍率 | 0.13倍 |
フィルター径 | 72mm |
手ブレ補正 | 光学式(OSS) |
サイズ | 最大径80mm × 全長175mm |
重量 | 約840g |
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
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ズーム全域でF4通し、明るさが一定 | F2.8に比べるとボケ量が少ない |
約840gと軽量で持ち運びやすい | 室内や夜間はISO感度を上げる必要あり |
描写がシャープで色のりも良い | 最短撮影距離が1mとやや長い |
価格がF2.8より手頃 | プロの要求には物足りない場合も |
使用感レビュー

実際に使ってみると、やはり 軽さが一番の魅力。長時間の撮影や旅行に持ち歩いても疲れにくく、カメラバッグにもすっきり収まります。また、Sony純正らしい高速AFとOSS(光学式手ブレ補正)のおかげで、動体撮影でも安定した結果を得られるのが好印象でした。
各種ボタン・スイッチの使い方

① フォーカスホールドボタン(レンズ側面)
- レンズの側面に配置された 「フォーカスホールドボタン」 は、オートフォーカス中に押すとピント位置を固定できます。
- 被写体を追いながら、一時的にフォーカスを止めたいときに便利です。
- カメラ側のメニューから「カスタムボタン」として機能を割り当てることも可能(例:瞳AF、AFオン、フォーカスエリア切り替え など)。
👉 作例シーン
動物園で檻の間から動物を狙う時など、一度合わせたピントをキープしたい場面に役立ちます。
② フォーカスモードスイッチ(AF/MF)
- AF(オートフォーカス) と MF(マニュアルフォーカス) を切り替えるスイッチ。
- MFに切り替えると、フォーカスリングで細かいピント合わせが可能です。
👉 使い分け例
- AF → スポーツや動物撮影など動きのある被写体
- MF → 風景や夜景など、じっくりピントを追い込みたいとき
③ フォーカスレンジリミッター(FULL / ∞–3m)
- ピントを合わせる距離範囲を制限できるスイッチ。
- FULL → 1m~無限遠まで全域でAF動作
- ∞–3m → 3m~無限遠のみでAF動作
👉 メリット
無駄なピント移動を防げるので、AFが速く・安定します。
特に遠くの被写体(飛行機・スポーツ)を狙うときに有効。
④ OSS(Optical SteadyShot)スイッチ
- 光学式手ブレ補正(OSS)のON/OFFを切り替えるスイッチ。
- 三脚使用時はOFFにすることで、ブレ補正の誤動作を防げます。
👉 おすすめ設定
- 手持ち撮影 → ON
- 三脚撮影 → OFF
⑤ OSSモード切替スイッチ(MODE 1 / MODE 2)
- MODE 1 → 通常撮影用。縦横のブレを補正。
- MODE 2 → 流し撮り用。縦方向の補正のみ有効で、横方向の動きはそのまま。
👉 作例シーン
- MODE 1 → ポートレート・風景
- MODE 2 → モータースポーツ・走る子どもの流し撮り
こんな人におすすめ
- 旅行や風景を中心に撮影する人
- 軽さ・取り回しを重視する人
- コスパの良い望遠ズームを探している人
まとめ
FE 70-200mm F4 G OSSは、「軽さ・コスパ・高画質」のバランスが非常に優れた望遠ズームです。F2.8ほどの大きなボケは得られませんが、その分取り回しの良さと価格の手頃さで、幅広いシーンで活躍してくれる一本。
👉 「初めて望遠ズームを導入したい!」という方に特におすすめです。
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