Nikkor-Q Auto 200mm F4とは
Nikkor-Q Auto 200mm F4 は、1960年代に登場したニコンFマウント用の中望遠レンズです。
「Q」は “Quadruple”(4枚玉)を意味し、4群4枚というシンプルな光学設計。
開放F値はF4と控えめですが、そのぶんコンパクトで扱いやすいのが特徴です。
- 発売年:1961年
- レンズ構成:4群4枚
- 最小絞り:F32
- 最短撮影距離:約2.5m
- 重量:約640g
シンプルな設計ゆえに発色が自然で、クラシックレンズならではの柔らかな描写が楽しめます。
外観とデザイン

Nikkor-Q Auto 200mm F4 は、ずっしりとした金属製の鏡筒にクロームパーツが組み合わされたレトロなデザイン。
手にすると「古き良きニッコール」という雰囲気が伝わってきます。
- 大きめのピントリング → しっとりとした操作感
- 内蔵フード付き → 実用的で便利
- Nikon F マウント → 現在でもマウントアダプターでデジタルに装着可能
描写の特徴

このレンズの魅力は、望遠らしい圧縮効果とクラシカルな柔らかいボケ味です。
- 開放F4:若干フレアっぽさが出ることもありますが、それがレトロ感を演出
- 絞ればシャープ:F8〜F11あたりで風景撮影にも十分な解像力
- 発色はナチュラル:彩度控えめでフィルムライクなトーン
特にポートレートや自然風景で独特の雰囲気を楽しめます。
デジタルカメラでの使用

現代ではマウントアダプターを使うことで、ミラーレス一眼にも装着可能です。
- Sony Eマウント
- Nikon Zマウント
- Canon RFマウント
フルサイズで使うと本来の画角が楽しめ、APS-C機では約300mm相当の超望遠レンズに。
オールドレンズらしい描写をデジタルで楽しめるのも魅力です。
作例





- ポートレート(背景が柔らかくボケる様子)
- 風景(F8以降でのシャープな描写)
- 花やスナップ(クラシックな発色感)
まとめ
Nikkor-Q Auto 200mm F4 は、
- コンパクトで扱いやすい望遠レンズ
- 柔らかく味わいのある描写
- アダプターでデジタルカメラでも楽しめる
という魅力を持った一本です。
価格も比較的手ごろなので、クラシックニッコールを試したい方におすすめです。
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