【作例あり】Nikon F|伝説のフィルムカメラ

フィルムカメラ

フィルムカメラの歴史を語る上で、必ず登場する存在が Nikon F です。1959年に発売されたこのカメラは、一眼レフの世界に革命を起こし、その後のプロカメラマンや愛好家に絶大な影響を与えました。

1950年代後半まで、報道やプロの現場ではレンジファインダーカメラが主流でした。しかし望遠レンズや交換レンズの自由度、ファインダーの見やすさに限界がありました。そこでニコンが投入したのが「Nikon F」。
それは 世界で初めてシステム一眼レフ という概念を確立したカメラでした。

1. システムカメラの先駆け

ファインダー、モータードライブ、レンズ、ファインダースクリーンまで交換可能。撮影者が用途に合わせて自由にカスタマイズできる仕組みは、当時としては画期的でした。

2. 堅牢性

戦場カメラマンにも愛されたほど、頑丈な作り。金属の塊のような質感と、壊れにくいメカニズムが「信頼のNikon」を確立しました。

3. Fマウントの始まり

今も続く Nikon Fマウント の原点。1959年から続くマウント規格が、半世紀以上経った今でも一部デジタル機で使えるのは驚異的です。

金属の塊を握る感覚

初めて持ったときに驚いたのは、その重量感。最近のデジタルカメラと比べてもズッシリと重く、まさに「機械の塊」。
でもこの重みが不思議と心地よく、シャッターを切る前から「撮るぞ」という気持ちを高めてくれます。


シャッターの音が気持ちいい

Nikon Fのシャッター音は、今の静かなデジタルとはまったく別物。
「カシャン!」という力強い音が手に響いて、フィルムを巻き上げるレバーの感触と一緒にクセになります。まるでカメラと会話しているような時間です。


露出計がないから楽しい

僕の使っているNikon Fは露出計なしのモデル。最初はちょっと不安でしたが、光を自分の目で読んでシャッタースピードと絞りを決める作業が意外と楽しい。
外の光を観察したり、撮る前に一呼吸置いたりすることで、写真に対する向き合い方が変わっていきます。


フィルムを詰めて撮る喜び

デジタルなら無限に撮れるけど、フィルムだと36枚。1枚1枚に気持ちを込めてシャッターを切るので、後から現像したときのワクワク感が大きいんです。
「どんなふうに写ってるかな?」と待つ時間も含めて楽しみになるのは、Nikon Fならではの体験。


camera : Nikon F lens : Nikkor-S Auto 5.8cm F1.4
camera : Nikon F lens : NIKKOR-N Auto 24mm F2.8
camera : Nikon F lens : NIKKOR-N Auto 24mm F2.8
camera : Nikon F lens : Nikkor-S Auto 5.8cm F1.4
camera : Nikon F lens : Nikkor-S Auto 5.8cm F1.4
camera : Nikon F lens :NIKKOR-N Auto 24mm F2.8
camera : Nikon F lens : Nikkor-S Auto 5.8cm F1.4
  • 街歩きでスナップを楽しむ
  • 金属ボディの質感を愛でながらゆっくり撮る
  • 露出を自分で決めて光を学ぶ

どれもデジタルでは味わえない楽しみ。カメラを「便利な道具」としてではなく、「相棒」として感じられるのがNikon Fの魅力です。

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