夏といえば海。青い空と透き通った水、白い砂浜は、写真に収めるだけで爽やかさを感じられます。
ただ、海の撮影は強い日差しや反射光などで思ったように写らないことも…。今回は、カメラマン目線で「夏の海を美しく撮るコツ」を紹介します。
基本の設定と機材準備

⚫︎露出はややアンダーに
夏の海は太陽光が強く、白飛びしやすい環境です。露出補正を -0.3〜-0.7EV くらいに設定すると、空や海の青をしっかり残せます。
⚫︎ホワイトバランスは「晴天」か「太陽光」
オートWBだと青がくすみやすいため、晴天モードに固定して海の鮮やかさを出しましょう。RAW撮影なら後から調整も可能です。
⚫︎PLフィルターを活用
PL(偏光)フィルターを使うと、水面の反射を抑えて海の透明感を強調できます。空の青さも深くなるので夏の海には必須アイテムです。
構図の工夫で「夏らしさ」を演出

水平線はまっすぐに
海の写真で一番気をつけたいのが水平線。少し傾くだけで不自然さが目立つので、電子水準器やグリッド表示を活用して正しく合わせましょう。
空と海のバランス
空を広く入れると爽快感、砂浜を多めにすると「夏の記録感」が強まります。
例えば、空7:海3 の割合で入れると夏らしい広がりを感じる写真になります。
人物や小物をアクセントに
ビーチパラソル、浮き輪、サーフボードなどを画面に入れると、夏らしさが一気にアップします。人物をシルエットで入れるのもおすすめ。
時間帯で変わる海の表情

- 午前中(9時〜11時):空が青く、透明感ある写真に。
- 昼(12時〜15時):光が強くコントラストの高い写真に。サングラスや日焼け止め必須。
- 夕方(16時〜18時):海がオレンジに染まり、ドラマチックな写真が撮れる「ゴールデンアワー」。
撮影時の注意点
- 砂や潮風で機材が傷みやすいので、 防塵防滴のレンズ・ボディ を選ぶか、保護フィルターを装着。
- 帰宅後は必ず機材を乾いた布で拭き、湿気を防ぐために防湿庫や乾燥剤を利用しましょう。
- 撮影に夢中になりすぎて 熱中症 にならないよう、水分補給も忘れずに。
まとめ
夏の海を美しく撮るには、
- 露出補正で青を鮮やかに
- PLフィルターで透明感を強調
- 構図と時間帯で雰囲気を演出
この3つがポイントです。
ぜひ今年の夏はカメラを持って海に出かけてみてください。思い出と一緒に、最高の一枚が残せるはずです。
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