中判カメラの名機 MAMIYA RB67 / RZ67 シリーズを使う上で、定番とも言えるレンズが「SEKOR C 127mm F3.8」です。
67判の世界では「標準に近い望遠」という絶妙な立ち位置で、ポートレートから日常スナップまで幅広く活躍してくれる1本。
今回は実際に使ってみた印象や描写の特徴を紹介していきます。
SEKOR C 127mm F3.8 のスペック

- 焦点距離:127mm
- 開放F値:F3.8
- レンズ構成:5群5枚
- 最短撮影距離:約1m
- フィルター径:77mm
- 対応ボディ:Mamiya RB67 / RZ67
35mm換算でおよそ 62mm前後 の画角。いわゆる標準レンズより少し望遠寄りで、人の顔や上半身を自然に切り取るのにちょうど良いバランスです。
実際に使ってみた感想

1. ポートレートに最適な自然なボケ味
開放F3.8は、スペック上そこまで明るくは見えません。
しかし中判の大きなフィルムサイズでは十分に背景をぼかせて、柔らかい立体感を表現できます。
被写体の輪郭を程よく浮かび上がらせるので、人物撮影にはぴったり。
2. RB67用レンズの中では軽快
RB67のレンズは大柄なものが多いですが、この127mmは比較的コンパクト。
重量も許容範囲で、長時間の撮影や持ち歩きにも向いています。
3. シャープネスと階調の美しさ
中心から周辺まで解像力がしっかりしていて、モノクロでもカラーでも繊細なトーンを楽しめます。
「ガツンとしたシャープさ」というよりは「滑らかな描写」という印象。
作例





まとめ:最初の1本におすすめできる万能レンズ

SEKOR C 127mm F3.8 は、
- 標準より少し望遠寄りで使いやすい画角
- RB/RZレンズの中では比較的軽量
- 柔らかく美しい描写
と、初心者からベテランまで安心して使える万能レンズです。
もしこれからRB67やRZ67を始めるなら、まず手にしてほしい1本。
中判フィルムの魅力を存分に味わわせてくれるでしょう。
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