SONY α7 IV(ILCE-7M4)レビュー|オールラウンダーの決定版カメラ

デジタルカメラ

SONY α7 IVとは?

ソニーのフルサイズミラーレス「α7シリーズ」の第4世代モデルとして登場した α7 IV(ILCE-7M4)
静止画・動画の両方に強い「万能機」として、プロからアマチュアまで幅広く支持されている人気機種です。発売から数年が経った今でも、多くの現場で現役の主力カメラとして活躍しています。


主なスペックと特徴

項目 スペック
有効画素数 約3300万画素
センサー フルサイズ 裏面照射型CMOS
AF方式 759点 像面位相差AF
連写性能 約10コマ/秒
動画 4K 60p(Super35クロップ) / 10bit 4:2:2
モニター 3.0型 バリアングル液晶
ファインダー 約369万ドット OLED
カードスロット CFexpress Type A / SD UHS-II デュアルスロット
手ブレ補正 5軸 ボディ内手ブレ補正

有効約3300万画素 裏面照射型CMOSセンサー

3300万画素という高解像度は、風景や商品撮影のように細部の描写が求められるシーンでも強みを発揮。ノイズ耐性も高く、暗所撮影にも安心感があります。

高性能AFシステム

  • 759点像面位相差AF
  • リアルタイムトラッキング
  • 瞳AF(人・動物・鳥対応)

一度使うと手放せないほど便利なAF性能。動きのある人物や動物を撮るときに、自動で瞳を捉えてくれるのは非常に助かります。

動画性能

  • 7Kオーバーサンプリングによる高画質4K
  • 4K 60p(Super35mmクロップ時)
  • 10bit 4:2:2記録対応

カラーグレーディング耐性も高く、映像制作にも十分対応できます。Vlogから本格的な動画作品まで幅広く使える仕様です。

機動性と操作性

  • バリアングル液晶モニター
  • 高精細EVF(約369万ドット)
  • CFexpress Type A/SD UHS-II対応のデュアルカードスロット

特にバリアングルモニターは、商品撮影やVlog、自撮りなど幅広いシーンで重宝します。


左側面の端子類とアクセサリー接続

α7 IVの左側面には豊富な端子が搭載されています。

  • 🎤 マイク入力端子:外部マイクを接続して高音質録音が可能
  • 🎧 ヘッドホン端子:音声モニタリングに対応
  • 🔌 HDMI端子(Type-A):外部モニター・レコーダーへ高画質出力
  • USB Type-C(USB 3.2 Gen2):高速転送・給電・Webカメラ機能対応
  • 🔌 Micro USB:古いアクセサリーやリモート用
  • シンクロ端子:外部ストロボを有線接続可能

これらの端子のおかげで、動画撮影・配信・スタジオ撮影など幅広い用途に対応できます。
特に マイク入力 + ヘッドホン出力 の両搭載は、映像制作者にとって安心できるポイントです。


露出補正ダイヤルのカスタマイズ機能(α7 IV)

従来(α7 IIIまで)

  • 上部右肩にある 露出補正ダイヤル は「-3EV~+3EV」の範囲で固定。
  • 使い道は露出補正オンリーで、他の機能を割り当てることはできなかった。

α7 IVでの進化

  • 露出補正ダイヤルを 完全にカスタムダイヤル化 できるようになった。
  • 露出補正に使うのはもちろん、以下のような設定を割り当て可能:
    • ISO感度
    • ホワイトバランス
    • 絞り値
    • シャッタースピード
    • フォーカスモード切替
    • ピクチャープロファイル切替 など

メリット

  • 自分の撮影スタイルに合わせて、よく使う設定を即座に変更可能
  • 動画モードでは「オーディオレベル調整」に割り当てて、撮影中にすぐ音量を調整できる
  • 商品撮影やスタジオ撮影では「ISO感度ダイヤル」として使うのが便利

α7 IIIとの違い

  • 画素数:2420万 → 3300万へ
  • 画像処理エンジン:BIONZ X → BIONZ XR
  • 瞳AFが「鳥」にも対応
  • 動画性能が大幅に進化(10bit 4:2:2、4K60p対応)
  • メニュー画面が刷新され操作性が向上

「静止画の解像度アップ」と「動画性能の強化」が大きな進化ポイントです。


メリット・デメリット

### ✅ メリット – 静止画・動画どちらも妥協しない万能機 – 高性能AFで初心者でもピントが合いやすい – 3300万画素で風景や商品撮影に強い – カラー表現やダイナミックレンジも優秀
### ⚠️ デメリット – 本体価格がまだ高め – 4K60pはSuper35クロップが必要 – 専門特化型モデル(α7R/α7Sシリーズ)には劣る部分もある

こんな人におすすめ

  • 1台で「写真も動画も両方」撮りたい
  • 初めてのフルサイズで長く使える機種を探している
  • ポートレート・風景・商品・Vlogまで幅広く撮影したい
  • 既にα7 IIIを使っていて、ステップアップしたい

まとめ

SONY α7 IVは、まさに 「万能型フルサイズカメラの決定版」 と言える存在です。
静止画も動画も高いレベルで両立できるため、これから本格的にカメラを始めたい人から、現役で撮影仕事をしている人まで安心して使える一台。

発売から数年経っても色あせない性能とバランスの良さが、α7 IVの最大の魅力です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました