MAMIYA RB67 PRO S レビュー|中判フィルムの世界を味わう名機

フィルムカメラ

1974年に登場したMAMIYA RB67 PRO Sは、プロフェッショナル向けの中判フィルムカメラです。
「RB」は“Revolving Back(回転式フィルムバック)”の略で、フィルムバックをそのまま回転させることで縦位置・横位置を切り替えられるのが大きな特徴。6×7判の迫力ある画角を楽しめるため、ポートレートから風景まで幅広く使われました。

主な仕様

  • フィルムフォーマット:120/220(6×7判)
  • シャッター方式:レンズシャッター(セコールレンズ搭載)
  • ファインダー:交換式(ウエストレベルファインダー/プリズムファインダー)
  • バック:回転式フィルムバック
  • 重量:約2.7kg(レンズ・フィルムバック含む)

1. 回転式バックで快適な撮影

縦構図・横構図の切り替えがワンタッチで可能。三脚を据えたままでも構図変更ができ、スタジオ撮影で特に重宝します。

2. 圧倒的なネガサイズ

35mmの約4倍のフィルム面積。解像感・階調の豊かさはデジタルでは味わえない独特の描写力を持っています。

3. モジュール式の楽しさ

ファインダー、レンズ、フィルムバックを自由に交換できるため、自分好みのシステムを構築できます。


RB67 PRO Sを手にするとまず驚くのはその重量感。手持ちで長時間撮影するには体力が必要ですが、その分「写真を撮っている」という実感があります。
ウエストレベルファインダーを覗くと左右反転した世界が広がり、じっくり構図を決める楽しみが生まれます。デジタルとは違い、1枚1枚を大切にシャッターを切る感覚は格別です。


camera : MAMIYA RB67 PROS lens :SEKOR C 127mm F3.8
camera : MAMIYA RB67 PROS lens :SEKOR C 127mm F3.8
camera : MAMIYA RB67 PROS lens :SEKOR C 127mm F3.8
camera : MAMIYA RB67 PROS lens :SEKOR C 127mm F3.8
camera : MAMIYA RB67 PROS lens :SEKOR C 127mm F3.8
  • ポートレートの柔らかな描写
  • 風景写真での豊かなトーン
  • 開放でのボケ味

メリット

  • 回転式バックの使いやすさ
  • 大判に迫るネガサイズの描写力
  • 豊富な交換レンズとアクセサリー

デメリット

  • 重量があるため持ち運びに不向き
  • フィルム・現像コストが高い
  • 完全マニュアル操作のため初心者にはハードルが高い

MAMIYA RB67 PRO Sは、今なおフィルムファンやポートレート写真家に愛される中判カメラです。デジタルでは味わえない「ゆったりと写真を撮る時間」と「圧倒的なフィルムの質感」を求める人にとって最高の相棒となるでしょう。

中古市場でも比較的手に入りやすいので、フィルム写真を深く楽しみたい方はぜひ手に取ってみてください。


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